咲かそう人生 家族 国会ウラばなし



◆家族

 

老後の不安を彼が理解

 建築家の夫とは、三年前に結婚したばかりです。バツイチ同士の再婚。最近は「リターン結婚」と言うんですってね。籍は入れず、夫婦別姓にしています。彼はずっと以前から顔見知りでしたが、あまり話をしたことはなかった。
 たまたま大阪で同じスポーツジムに通っていて、ある日、天気が良かったので、二人で近くの公園へ散歩に行ったんです。私が「一人暮らしだと、食事の時間がすごく短くなるのでつまらない」と言ったら、彼が食事に誘ってくれて。二人なら、品数をたくさん取って、半分ずつにできるでしょ。
 「いろいろな物が食べられていいねー」なんていう、たわいのない話から始まって、そのうちお互いの老後のイメージについて、語り合っていた。
 正直言って、私は一人で老後を迎えるのが、とても不安だったんです。将来、自分が動けない体になったとき、誰か車いすを押してくれる人がいればうれしいな……と、ずっと思っていて、それを彼が理解してくれたわけです。
 結婚したことによって私、パワー・アップしましたね。それで、選挙にまで出ちゃった(笑い)。 「日本の政治はバランスが悪いなぁ」と常々思っていて、調べてみたら、女性議員の数が非常に少ないことが分かった。世界ランキングで百四十四位なんですね。 「もっと女性が国会へ出て、その意見を政治に反映しないことには、日本の福祉はとんでもないことになる」「「「。そう思ったのが、選挙に出るきっかけでした。
 夫もかねてから「今の政治は魅力がない。何とかしなくちゃいけない」と言っていて、「きみが出るんだったら協力する」と申し出てくれた。一人じゃないというのは心強いことだと、しみじみ思いました。独身だったら、周囲からいくら勧められても、選挙には出なかったでしょうね。
 実は十年以上前に、ある政党に誘われたことがあるんです。でもそのときは、父が猛反対。「担がれて調子に乗っちゃいけない」と戒められ、あきらめました。
 今度も反対されると覚悟していたのに、不思議なことに何も言われなかったんです。「体にだけは気をつけなさい」とだけ。選挙が終わってから「どうして怒らなかったの」と聞いたら、「お前は言い出したことは、必ずやり遂げると分かっていたから、頑張れると思った」って。うれしかったですね。 
 父は昔から、私の「やる気」を引き出してくれる人でした。私、普段は甘えたがりなんですが、任されると一生懸命やるタイプなんです。それを承知の上で、私を突き放すようなところがありました。 
 大学進学のとき、反対を押し切って四年制大学を選んだら、父に百万円を渡されて「これ以上は出さない。あとは自分でなんとかしなさい」と言われた。随分とアルバイトをしなくちゃいけませんでしたが、任されたという責任感が非常に大きくて、私も精一杯頑張りました。

 

母の励ましが心の支えに

 一方、母は私をおだてるのが上手な人で、めげているときには必ず「大丈夫。あなたはやれるから」と言ってくれました。父の言葉が足りない分を母が補ってくれるという感じで、選挙のときも母の励ましが心の支えになりました。
 夫は名古屋に住んでいるので、今は私が、東京「「名古屋間を激しく往来する形で、結婚生活を送っています。忙しくて大変ですが充実した毎日ですね。高齢化社会で介護をどうするかが、大問題になっている今、市町村議会のレベルから、女性がどんどん政治に入って行く必要性を痛感しています。

 平成8年5月21日 東京新聞より引用

  


◆国会ウラばなし

 無所属議員への、つれない仕打ち。
 ワタシ、恥ずかしながら、議員はすべて平等の扱いを受けると、思っていたのです。
 政党所属であろうが、大会派所属であろうが、み〜んな、国民の大切な一票で選ばれたのだから、すべからく待遇は公平だと。
 ところがギッチョン、
 議員宿舎がもらえないという不当ないじめ。対策、手当一切ナシ。
 そして、常任委員会は希望どうりに入れない。「大会派がとった後の、残りと言っては失礼ですが、実際には、それが慣例でございます。」という、大切ご丁重なる政府委員の説明を受けまして、ワタシの第一志望厚生委員会には入れず。
 「どこなら入れます?」
 「無所属の方は、大変お気の毒ですが、法務委員会が相場でございます。」
そうか、法務委員会というところは、お気の毒な委員会なのだ。理由は、派手さがない、目立たない、ということか。
 では、誰もが行きたい花形委員会とは?
 1に予算委員会、2に建設、3に運輸、4に逓信、5に厚生といった人気度でしょうか。しかし、1の予算委員会は、今の参議院では有効性が薄いですネ。何故ならば、参議院を通過した予算は、参議院の反対があろうが、審議未了だろうが、衆議院通過後40日で、自動的に成立するのです。
 何のための、参議院じゃ!!
 こんな規則があるから、参議院無用論なんて言われるのヨ。
 衆議院と同じククリの委員会制度も変だし、衆議院とソックリ同じの会派があって、党議拘束がかかるなどという、身動きとれないシバリが、参議院の本来の姿「良識の府」を見失わせているのです。
 参議院よ しっかりせい!
 「良識の府」というからには、市民の良識でなければならない。政党の常識、永田町の常識では、絶対に無い。
 政党にガンジガラメに縛られて、市民の声の代弁者になれないような、キュークツな政治家であってはならない。ましてや、企業からの献金を受けていると、企業よりの発言しか出来ず、消費者側には立てません。
 不透明な献金を受けず、一年生議員末広まきこ直筆の国会レポートを市民一人一人に購読していただいて、そのお心を支えに、政治活動を、地道にやっていくのが、私の「咲かそう人生」です。
 是非ご理解と、サポートをお願いします。


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